125(金)

『ブランド「メディア」のつくり方』(要約)を読んだ感想

『ブランド「メディア」のつくり方』(嶋浩一郎 著)をでflier(フライヤー)読んだ。

この本の中に書かれてあるYahooニュースのあり方と、雑誌『BRUTUS(ブルータス)』のブランディングの話が面白かった。

Yahooニュースのあり方

Yahooニュースは日本で最大級のメガ媒体で、本当にたくさんの人が見ている。

そして、Yahooニュースのトップの記事の配信割合は、

トップ画面には「世の中の動きがわかるニュースが6割、エンタメ的ニュースが4割」というバランス感覚でニュースを出している

だそうだ。

Yahooニュースの狙いは「万人が面白がるニュースで人を惹きつけておいて、今知っておくべきニュースの記事にみんなを呼び込むこと」。

この事実を知り、偉大さを感じた。

さらに関心したのはYahooニュースのタイトルの付け方のこだわり。

クリックしなくても内容がわかるようなタイトルをめざし、ユーザーを「釣る」目的の「?」マークはつけない。

クリックしなくても内容が分かるタイトル作りにこだわっている。
そのため、クリック率を上げるための常套手段とされる「?」をつけることはせず、ユーザーの期待をむやみにあおり、誘導したりすることはしない。

「タイトルだけで記事の内容が分かるようにする」というのは、「今知っておくべきニュース記事をみんなに知らせたい」という思いから来ているのではないだろうか。

エンタメ系のニュースを見に来たユーザーに対して、日本で起きている重要な出来事を伝えることに成功していると思う。
たとえニュース記事のページに遷移されなくても、重要なニュース記事のタイトルに触れさせることで、記憶の片隅には残すことはできる。

Yahooニュースが自分たちの在り方を考え、それを行動で示しているところを見習いたい。

雑誌『BRUTUS(ブルータス)』のブランディング

ブルータスの特集の組み方が勉強になった。

ブルータスの特集には、「売るためのもの」「広告をとるためのもの」「色を出すためのもの」の3種類がある。

「売るためのもの」「広告をとるためのもの」だけではなく、(売上にはつながりにくいが)「色をだすためのもの」をきちんと残してあるところだ。

色を出すための特集は、爆発的に売れない可能性もあるがとても重要で、「ブルータス」というブランドをつくるために必要なのだ。

この考え方は非常に勉強になった。

全部が全部、「売るためのもの」になってしまうと、ユーザーが疲れてしまったり、飽きてしまったりする。

「色を出すためのもの」がいいバランスで配信されることで「売るためのもの」の効果が出るのだと思う。

Webのコンテンツマーケティングでよく言われていることであるが、雑誌の特集でも同じことが言え、それをきちんと行うことでブランディングにつながるということが分かった。

また、ブルータスがコアなファンを惹き付けるポイントはもう1つある。

それは

仕事はいつでもオーバーアチーブ、やりすぎぐらいの姿勢でやるということがブルータス編集部では共有されている。

ということから伝わってくる。

中途半端にやらない、ということだ。

100点で満足せず、200点をとりにいくことで、コアなファンがついてきてくれる。

他の誰かができることはやらない姿勢がすごい。

よく「自分だけにしかできないことをやれ!」という言葉を耳にするが、なかなか自分だけにしかできないことを見つけるのは困難だと思う。

だから、私はこう思うことにした。

他人でもできるけど、他人はやらないこと、やりたくないことにチャレンジすることが大事。

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