1018(月)

「座右の書『貞観政要』」(要約)を読んだ感想

「座右の書『貞観政要じょうがんせいよう』」(出口治明 著)の要約をflier(フライヤー)で読んだ。

帯には「1300年、読み継がれてきた帝王学」と書かれてある。

「貞観政要」とは、唐の二代皇帝、太宗たいそう李世民りせいみんの言行録とのこと。

この書物はなんと、クビライ(元王朝の初代皇帝)、徳川家康、明治天皇、北条政子など、歴史的リーダーたちが帝王学を学ぶために愛読してきている。

そんなすごい書物を分かりやすく解説してくれているのがこの本である。

太宗が持つ2つの資質がすごい

太宗が名君中の名君として名を残せたのは、この2つの資質によるところが大きい。

1)「権限の感覚」を持っていた
2)諫言かんげんを聞き入れるようにしていた

「権限の感覚」を持っていた

「権限の感覚」は、臣下を信頼して任務を任せる、ということである。

一度任せたら皇帝といえども、口出しはせず、任せた臣下の言うことを聞く、ということをしていたそうだ。

部下が自分のことを信頼してくれているから自分も部下を信頼するというのは逆だ。上司が部下を信頼するから、部下は上司を信頼してくれる。

まずは自分が相手を信じることからはじめよう。自分が信じていることを行動で示したい。

また、太宗は、自分の能力に対しおごらず、謙虚であったこもすごいところだ。

皇帝には絶対的な権力があるが、能力的に決してオールマイティではない。だからこそ、権力という伝家の宝刀を抜いてはいけない。このことを太宗はよく理解していた。伝家の宝刀を「いつ抜くかわからない」状態にしておいたほうが、部下にとってはむしろ怖いということをわかっていたのかもしれない。

諫言を聞き入れるようにしていた

諫言かんげんとは、目上の人に対してきちんと指摘し、忠告すること。

太宗は、諫議太夫かんぎたいふという皇帝をいさめる役職をわざわざ置き、そこに魏徴ぎちょうという人物を任命した。

魏徴は、もともとは太宗の兄に仕えていた人物。

そして、太宗は兄を殺して皇帝の座についた過去を持つ。

つまり、魏徴にとって太宗は敵なのである。

太宗は、そんな人物を側近にし「私の悪口を言い続けてくれ」と頼み、自分の悪い部分に気づけるようにした。

自分の欠点や過ちを聞き入れる仕組みを自ら作り、実践したところがすごい。

リーダーに必要な3つの鏡

太宗は、リーダーは3つの鏡、「銅の鏡」「歴史の鏡」「人の鏡」を持つことが重要だと説いている。

銅の鏡

銅の鏡は、いわゆる普通の鏡。つまり自分の姿を映し出すものである。

自分の表情を見て、明るく楽しそうかを確認する。

リーダーが楽しそうでなければ、それは部下にも伝わり、チーム全体の士気が下がってしまう。

なので、リーダーは表情を意識しなければならない。

もう少し深堀りしてみると、表情だけ明るくても周りのメンバーに見破られてしまうので、リーダーは”心から楽しむ”ことが重要だと感じた。

心から楽しむためには、そのプロジェクトによって喜ぶのは誰か、どんな風に喜んでくれるのかを想像することが近道かもしれない。

そして、その風景をみんなと共有することがリーダーの役割であると感じる。

歴史の鏡

歴史の鏡は、過去から未来を映し出す鏡。過去(歴史)を学び、未来を予想する。

リーダーとは、明るい未来に導いてくれる存在だと思う。

そのためには、歴史を学び、同じ過ちを繰り返さないようにしなければならない。

人の鏡

人の鏡は、近くにいるメンバーのこと。

自分にとって不都合なことであっても、メンバーから言われたことを真摯に受け止めなければならない。

独りよがりになってしまうと、いずれチームは崩壊し、プロジェクトがうまくいかない。

学べることが多い『貞観政要』

他にも仕事に役立つことが多く書いてある『貞観政要』。

歴代のリーダーたちが参考にしていた意味が少し分かったような気がする。

帝王学と言われるジャンルの本で、チームビルディングに役立つ内容であった。

もう少し若いときに知っていれば、あのときの自分の行動は違ったかなぁという場面がいくつか思い起こされる。

歴史から学べることは多い、ということを改めて実感させてもらった本。

関連サイト

本を買う前に『貞観政要』の概要を知りたい方はこちらの記事が分かりやすかったのでおすすめ。

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